" /> 土崎港曳山まつりの屋台は?見所や注意点もご紹介 | ねたとりどり

土崎港曳山まつりの屋台は?見所や注意点もご紹介

※このブログでは、プロモーション広告を利用しています。
※このブログでは、プロモーション広告を利用しています。

土崎港曳山まつりの屋台nについてや、見所・注意点もご紹介します。

スポンサーリンク

土崎港曳山まつりの歴史や特徴

土崎港曳山まつりは、毎年7月20日・21日に秋田県秋田市の港町「土崎」にある「土崎神明社」で行われる例大祭です。

古くから伝わるお祭りで、1700年代の宝永年間に起源を持つと言われています。

また、国内においては国重要無形民俗文化財に、世界的にはユネスコ無形文化遺産に指定されており、未来へ語り継ぐべき希少な無形遺産として保護育成が図られています。

この土崎港曳山まつりのメインは、戦国時代の武将を模した豪壮な武者人形や、上半身を威勢よくもろ肌脱ぎにした裸人形で飾り立てた曳山(ひきやま※)と呼ばれる山車(だし)になります。

その大きさは高さにして10mにもなり、重さは5トンと壮大で、近くで見ればこちらに覆い被さってくるような迫力があります。

この曳山は地元町内会の数だけ種類があり、その数20種類以上!しかも毎年新調されます。

そのどれもが各町内ごとのこだわりに満ちた造作をしているため、多種多様な個性あふれるデザインが楽しめます。

そして祭りの真骨頂は、これら勇壮な山車を熱気あふれる“曳子(ひきこ)”と呼ばれる地元の方々が引きながら町を練り歩く“曳山行事”で、雰囲気を盛り上げる祭りばやしと、迫力ある曳山、そしてそれを引く参加者の熱気が一体となって、いやがうえにも興奮の度合いが高まり、時には荒々しさすら感じさせるものになります。

このように祭りの場が興奮のるつぼになることによって、災いの元となる悪霊や怨霊を曳山に封じ込めることができるとされていて、祭りが終わった後にその曳山を解体することで、それら厄災の元を町から追い払うといった行事です。

※地元では単に“やま”とだけ読む

土崎港曳山まつりのスケジュール

祭りの進行につきましては、曳山行事の1日目である20日は宵宮(よいみや)と呼ばれます。

この日は、各曳山ともにまず自分の町内を練り歩くことが必須とされており、これにより各町内の災いが祓われるとされています。

この日はお子様の参加者が多いので可愛らしい曳子による、見るも楽しい曳山行事を見ることができます。
町によってはその途中でいったん停止してお囃子や演舞を奉納するところもあるので、古式ゆかしい音曲や舞が楽しめます。

なお、この日に比較的手軽に見られる曳山行事の名場面として“郷社参り”があります。

これは、12:00頃つまり昼食の時間帯に、祭りのメイン会場にほど近い“JR土崎駅”から出てすぐに、複数台の曳山を目にすることが出来るというものです。

そしてその曳山が、土崎神明社を参拝し曳山を奉納する際に巨大な鳥居をくぐるのですが、その時曳山は神様に正面を向いて奉納されるため、人形側を前にして巨大な曳山が巨大な鳥居の間をくぐり抜けるという、曳子達の職人技とも言うべき名場面が楽しめます。

次に7月21は例祭と呼ばれ、この日は早朝から古式に則った装束に身を包んだ無言の行列「奉幣神事」や、祝詞奏上の後に舞が奉納され参列者が身を清める「例大祭」、神輿が立ち寄り神と交わる「御旅所祭」などの神事が続きます。

そして各曳山は「御旅所祭」の後に午後の一大イベントである「御幸曳山(みゆきやま)」に移ります。
各町内が順番に出発すると、メインステージである本町通りに一連となり、各所で演舞や囃子の演奏も披露されるなど、祭りが盛り上がります。

そして夜に入った8時頃、のろしを合図にこの行事の一番の見ものである「戻り曳山」を迎え、祭りは一挙にクライマックスに突入します。
各曳山が自分たちの町内へ戻るこの時、哀調ある「あいや節」が演奏される中、日中よりも遥かに勇壮かつ大胆に曳山が曳かれ、曳子達のボルテージも最高潮に達します。

曳子達の掛け声はもちろん曳山の取り回し方も荒々しくなり、そのため体のあちこちにアザを作ることもしばしばですが、当の本人達はそれを誇りとするぐらいです。

こうして各曳山がそれぞれの町内に到着し終える頃には空が白み始めています。

このように、古来より続く伝統の奥ゆかしさと、時には危険さえ感じるほどの荒々しい熱気の渦を体験できる稀有なお祭りですが、楽しめるのはそれだけではありません。

土崎港曳山まつりの屋台

沿道には無数の屋台や露天が立ち並び、夜にはその色とりどりの灯で祭りに一層の華やぎを添えています。

各店自慢のレパートリーも豊富で、かき氷やりんご飴などの定番はもちろん、秋田名物の『きりたんぽ』や『稲庭うどん』『地ビール』『土崎港自慢の海鮮』などを味わうことができます。

これらに目移りしながら、お目当ての一品を見つけ出すのも立派なお祭りの醍醐味です。

土崎港曳山まつりへのアクセス

このお祭りへのアクセスですが、前述の通りJR土崎駅がお祭りのメインステージである本町通(ほんちょうどおり)のすぐ近くにありますので、電車を利用すれば徒歩5分で到着します。

もう少し具体的に言えば、土崎駅西側出口から正面方向(西)に進み、3分ほど歩くと左手に土崎神明社が見えます。

そのままさらに3分直進すれば土崎駅入口交差点へ。
そこから左(南)に少し歩くと、露店が多く最もにぎやかな場所になります。

お車でのアクセスについては秋田自動車道秋田北ICから8分ほど

秋田港からは5分ほどで到着しますが、お祭り当日は交通規制があり通行止めが多く、そのため周辺の道路も渋滞しますので、車で本町通り近辺に直接乗り付けることは困難です。

よって遠方から車で来られる方は、周辺のホテルなどに宿泊・駐車して、そこから徒歩・電車・バスなどで向かうのが賢明かと思われます。

なお、“道の駅あきた港”“あきた港駐車場”“土崎みなと歴史伝承館”にて無料のシャトルバスが、およそ30分間隔で運行していますのでこちらの利用もお勧めです。

土崎港曳山まつりのトイレ事情やバリアフリーについて

現地のトイレ事情やバリアフリーについて、まずトイレにつきましては各所に僅かながら仮設トイレが設置されていますが、数が少ないので行列が出来ています。

お子様がおられますとさらに状況は困難になりますのでやはり事前に済ませておくことをお勧めします。
お子様用に携帯トイレ(ダイソーなどで手軽に買える。ポケットに入れてられるサイズ)を持っておくと安心感があります。

バリアフリー関連につきましては、祭り自体は広めの通りで行われますが、巨大な曳山とそれを引く曳子の皆さまでかなりのスペースが費やされてしまい、必然とその脇で大勢の観客の密度が高い中を歩く形になりますので、車椅子を動かすスペースが少なく、健常者でも動き辛い状況ですので正直障害者の方や高齢者には優しくない状況です。

対策としては早めに観覧場所を確保し、あまり動かないようにして、よく見える場所でじっくり楽しむ方が良いかと考えます。

土崎港曳山まつりのおすすめ

このお祭りのおススメポイントです。

まずこのお祭りは原則、地元の方々のお祭りです。

よって曳山を引き、祭り囃子を奏で、舞を披露するのは地元の方にお任せし、来訪者である我々は基本的にその華やかな祭り舞台を“見て”楽しむことになります。

その際、混雑を避けて落ち着いて見るなら日中に、祭りの熱気を肌で感じるなら夜に出かけることをお勧めします。

日中は山車が停まるシーンが多く、またスピードも穏やかなので曳山をじっくり丹念に見ることができます。

夜はライトアップされた曳山の幻想的な姿が楽しめ、祭り最大の山場“戻り曳山”では狂気的とも表現できるほど、曳山とそれを操る曳子達が一体となった激しい振る舞いを目の当たりにすることができます。

その夜の観覧であれば土崎病院前の交差点がお勧めです。
ここを曲がる曳山が多いのでその周辺に待機していれば必ず見ることができます。

曳山以外でも、途中で曳子やその町内の参加者の方々が踊りを披露するタイミングがありますが、これも交差点付近(土崎病院前に限らず)で行われることが多いので、踊りを見逃さないためにも交差点付近で待機されることをお勧めします。

土崎港曳山まつりの注意点

最後に注意点として挙げるのは、当日の日中に現地に向かう方は熱中症対策・日焼け対策が必須になります。
帽子・日傘・飲料・日焼け止めは必ず携行しましょう。

そしてこのお祭りならではの最大の注意点は『動いている曳山に近づきすぎない』ということ。

曳山は、それを引く曳子達の熱気のあまり時に猛スピードになることもあります。
ことに“戻り曳山”では、曳子の誰もが必ず体のどこかにアザを作ると言われるほど荒々しいものになります。

そんな曳山にぶつかりますとただのケガでは済まない場合が多々あります。
また、スピードが遅くても非常に重量ある神輿ですので、ぶつかった方が弾き飛ばされたり、打ち所が悪いと二次災害に繋がりかねません。

これに対し曳山の周囲には10人程度の見張り役が配置されていますが、見物客もこれら怪我や事故の無いように十分な距離を保つ必要があります。
過去には大惨事も起きていますのでくれぐれもご用心下さい。

あとは、屋台めぐりや会場周辺の散策を楽しむとき、お子様・高齢者・障害をお持ちの方は必ず身近な人に付き添ってもらってください。

混雑のピーク時にはぐれると再会するには相当の困難と時間を伴います。

なお余談ですが、現地の屋台では現金払いが主流なのに加え、おつりに苦労する店もあるので、レパートリー豊富な屋台を存分に楽しまれるのであれば、紙幣と硬貨両方をできるだけ多めに持って行ったほうが良いと思います。

ここまでの、チェックポイントと注意点にさえ対処できれば、迫力に満ちた曳山の魅力と、地元各町内が一体になる曳子達の熱気、そして彼らの多彩なパフォーマンスを心の底から楽しむことが出来、鮮やかな夏の思い出の一つになることでしょう。

是非、普段のどかな港町が年に一回二日間だけ活気あふれる“舞台”に変貌する様を、その目で確かめてください!

タイトルとURLをコピーしました